Q 介護過程に関する次の文章の空欄を埋めてください。
介護過程は、利用者が望む「よりよい生活」「よりよい人生」を実現するという、介護の目的を達成するために利用者の ① を介護の立場から系統的に判別し、解決するための計画を立て、実施し、評価する一連の過程をいいます。介護過程は、問題解決アプローチです。介護過程を展開することにより、客観的で科学的な根拠に基づいた介護の実践が可能となります。
介護過程のプロセスは、専門知識や技術を統合して、 ② → ③ → ④ → ⑤ の順に系統的な方法で行われます。
正解⇒
- 課題(生活課題)
- アセスメント
- 計画の立案
- 実施
- 評価
Q 次の文章の空欄を埋めてください。
アセスメントの際の情報収集において、利用者の ① 情報と ② 情報を区別して記録する必要がある。
正解⇒
- 主観的
- 客観的
Q 次の文章の中から利用者の主観的情報を抜き出してください。
Uグループホームに入居しているMさんは、先月転倒し、右大腿骨頚部を骨折した。現在は車イスで生活をしながらリハビリを週2回行っている。先日、車イスに乗っているのは恥ずかしいと他入居者と話していた。担当の理学療法士の話では、歩行はまだ危険だが立位は保てるようになっているとのこと。トイレでの排泄では一部介助が必要であり、スタッフに申し訳ないとおっしゃっていた。
正解⇒
- 車イスに乗っているのは恥ずかしいと話している
- トイレ介助のスタッフに申し訳ないと感じている
Q 次の項目はSOAP形式のS、O、A、Pどれか答えてください。
1.入手した客観的な事実、それに対する援助者の評価、課題分析をさします。客観的な情報に加味された援助者の専門的な判断結果です。
2.主観的な情報。つまり、利用者・家族等が訴えたことや、その時の事実のまま記載する。
3.アセスメントに基づいた計画の作成、あるいは計画の修正などです。
4.客観的な情報。つまり、援助者の目で見たこと、聴いたこと、体験したこと。その事実だけを記載する。
正解⇒
1.入手した客観的な事実、それに対する援助者の評価、課題分析をさします。客観的な情報に加味された援助者の専門的な判断結果です。A(Assessment)
2.主観的な情報。つまり、利用者・家族等が訴えたことや、その時の事実のまま記載する。S(Subjective)
3.アセスメントに基づいた計画の作成、あるいは計画の修正などです。P(Plan)
4.客観的な情報。つまり、援助者の目で見たこと、聴いたこと、体験したこと。その事実だけを記載する。O(objective)
Q どの時点で何が行われたのか、いつ誰がどのようなことを行ったのかなどが明確な記述方法は次のうちどれか
- SOAP形式
- 要約体
- 叙述体
- 説明体
正解⇒
正解3
叙述体は、時間の流れに沿って、利用者の状況の変化や支援の内容などを記録していく方法です。この記録法では、過去からの時間の流れに沿って、何がどのように変化したのかがわかるとともに、どの時点で何が行われたのか、いつ誰がどのようなことを行ったのかなどが明確になります。したがって、起こった出来事の前後関係が明確になり、その原因の分析や対応の妥当性を検証することなどが可能になります。
Q 書き手の着眼点を明確にできるという特徴がある記述方法は次のうちどれか
- SOAP形式
- 要約体
- 叙述体
- 説明体
正解⇒
正解2
要約体は、利用者に対する支援の内容などを項目ごとに整理してまとめるもので、全体像や要点を整理するのに適しています。この記述方法は、書き手の思考を通過して表現されるため、書き手の着眼点を明確にできるという特徴があります。必要な項目別に抽出して整理する方法なので、生活歴の記録、アセスメントの要約、各種報告書などによく使われます。
Q 書き手の解釈や考察を記録する記述方法は次のうちどれか
- SOAP形式
- 要約体
- 叙述体
- 説明体
正解⇒
正解4
説明体は、事実に加えて、支援の過程で起こるさまざまな出来事に対する書き手の解釈や考察を記録する方法です。記録のなかには、事実と解釈や意見との区別がつきにくいものがありますが、「事実」と「事実に対する解釈・意見」とは区別して書くことが重要です。
Q 生活における目標設定で、利用者が望むのであれば、実現不可能なものでもよい。○か✖か。
正解⇒
✖
実現可能なものでなければなりません。
Q 次の文章の空欄を埋めてください。
① とは、組織が定める標準的なケアの方法・手順をマニュアル化し、業務手順として統一することであり、 ② とは、その標準的な方法に加え、さまざまな状態、ニーズをもつ利用者一人ひとりに応じた介護サービスを提供することをいいます。
正解⇒
- ケアの標準化
- ケアの個別化
例えば、ケアの標準化は、「リビングには必ず一人はいるようにする」などで、ケアの個別化は「Mさんは失禁した時は、自身で洗濯場に衣類を持っていくまでは、気づいていないふりをする」などです。
Q 設定した目標についての、利用者が到達できたかどうかという点から利用者自身が評価をする。○か✖か。
正解⇒
✖
評価は、設定した目標について、利用者が到達できたかどうかという点から介護福祉職が責任をもって検討します。